2005年04月11日

底辺なもの12 お芝居

今日は、友人の知り合いの方が出演しているお芝居を見てきました。

というわけで今日はお芝居、観劇について書こうと思います。

観劇は、例によって「文化的なもの」のひとつですから
見たい!と思うものはとりあえずチケットの抽選に応募してみたり
そうやってお金をつぎこんでは極貧生活を送った事もありました…
社会人なのに極貧ってどうでしょう…

でも最初に見たのは、
テレビに見ているような芸能人が出演している作品ではなく、
同じ大学、学部の先輩が(ちなみに大学は某地方の大学です)
東京で旗揚げしたという劇団を、
友人に誘われて見に行った作品です。

何が魅力的かというと
普段の役者さんと、舞台の上のギャップ。

出演していたのは
それほど知っている人ではなかったのですが
でも素顔を知っているのと知らないのとでは大きく違います。

もう汗とかツバが見えちゃうくらいの
狭い空間での上演ばかりで、
吉祥寺だか阿佐ヶ谷だかのビルの一角にあるちいさな空間で
ギュウギュウ詰めで見るんですけれども
そのマニアック感がたまらなくて、何度か見に行きました。

演劇というのは、月並みですが
映画とは違って何のフィルターも通さずに
役者の作り出す生の世界を観客と共有する、ということが
魅力なのだと思いますが、
その距離が特に近い、小劇場での上演は、まさに異空間、
非日常を味わうにはもってこいの空間です。


それからしばらくして、
比較的大きな劇場での作品も見に行くようになりました。
ハマったのがケラリーノ・サンドロヴィッチ。
前述の大学の先輩たちの劇団も
ケラリーノサンドロヴィッチの劇団「NYLON100℃」に
ゆかりのある劇団だったということもあったのですが、
その面白さや演技、まさに非日常の空間が広がっています。

嫌な事もすべて忘れて、観劇に没頭してしまう
ケラワールドのあのしあわせな空間、
まだ経験されていない方にはぜひおすすめしたいところです。

さらに衝撃的だったのは、
最近は何かとテレビでよくみかけるようになった
美輪明宏主演「椿姫」。

もともと学生の頃から美輪明宏と瀬戸内寂聴っていう二大文化人が
私は大好きで、いたく影響を受けているんですけども
(今もテレビ出てますね…)
昨年、念願の生美輪明宏を見る事ができました。

これまたチケットが取れないわ高いわで、苦労したんですけども…。

話の内容も感動的だったのですが、
何がすごかったって、上に書いたように素顔と舞台上でのギャップ。

お芝居が終わると大抵カーテンコールってものがあるんですが
(そういえばカーテンコールがないお芝居見た事あります…これは衝撃でした!
 前述の寺山修司直系の劇団のお芝居でしたけども)
そのときには、どんな役者も役柄という仮面をはずして、
素に戻る訳です。たぶん。

そしてその瞬間というのが、うまく文章にできないんですけども
なんだかすごく瑞々しいというか、
ああ、この人はあんな役をしていたけどもこんな人なんだ!と
端的に垣間みれる瞬間でもあります。

で、美輪明宏の舞台の話に戻りますが、
この素の美輪明宏っていうのがおそるべし、と言いますか、
舞台にカーテンコールで戻って来た瞬間に
文字通り「ぶわわっ」と涙が出て来て止まらなくなってしまったのです。
言っておきますが、
私は間違っても映画とかお芝居を見て
泣いてしまうようなことはまずないんですよ…。

そのとき美輪さんは
客席全体を包み込むように腕を広げて、
ゆっくりとお辞儀をしただけなんですけども
(決して精神的に病んでいたわけでもないはずなんですが)

「そのままでいい、あなたの思う道をゆきなさい」

という啓示のような言葉が、じわじわーっと伝わって来たのです。
今から思うと、きっとそれを誰かに
言って欲しかっただけなのかなーとも思いますが…

お芝居のストーリーとは関係なく、
その美輪さんのオーラ、存在感に圧倒されたというのか
なんだかすごい波動がズババッと伝わって来たと言うか、
それはすさまじい経験でした。
いまでも強烈に覚えています。

大げさな話ではなく、現人神っていう言葉が
頭に浮かびました。

超能力とかあんまり信じないんですけど
この人は別格だなぁ…私は完全に美輪信者ですね。

そんなわけで、実際のお芝居よりも、
素の美輪明宏の姿の方がインパクトがあったという経験以来、
今でもお芝居を見に行くと、
カーテンコールの瞬間がやっぱりお気に入りだったりします。
(役者の皆さん、ちゃんとお芝居も楽しんでいますので
 どうかどうか誤解のないように…)

さてさて、次回見に行きたいのは
これまた寺山修司にゆかりのある
三上博史主演の「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」。
チケット取れるかなー。。
↓若かりし日の美輪明宏。美しい!
mw9.jpg
posted by 底辺ズ隊員 at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。