2005年07月13日

底辺なもの57 ヒトラー 最期の12日間

最近映画館で映画を見ていないなぁ、と思ったら
友人cinematicが見たい映画があるってんで
同行する事に。

見たのは「ヒトラー 最後の12日間」

公開されるらしい、っていうくらいの情報しか知らなくて
いつから、どこで公開されるってのも知らなかったのですが
「ヒトラー」っていう言葉を聞くと
なんとなく触手が伸びちゃうんですよね。

いつか「わが闘争」を読んでみたいと思う
危険な底辺ズ。

高校の終わりくらいから
大学の1年の頃にかけて、なぜかヒトラー関連の本を
読みあさっていました。
もうあんまり記憶に無いけど…

まだ私が世間知らずの陸上バカな高校生だったころ。

私のひとつ上の兄の同級生で
天才的に頭のいい男の子が最近ハマってる読書テーマが
「第三帝国の興亡」という話が
なぜか我が家の食卓にのぼり、
なんだかものすごく違う世界過ぎて
めちゃくちゃかっこええ!!と思ってしまったのですねわたくし。

今から思うとその天才少年も危険人物だけどな…

それから運良く大学に入学した私は
猛烈にヒマな時間を過ごしつつ、
ヒトラーをはじめ、それはそれはヘビーなテーマにのめり込みました。
今強烈に覚えているのはエイズの発祥についてとか
エボラウイルスの発祥とかの医学的生物学的な本だったり。
やはり大学ですからそれなりにいろんな雑誌とか文献がそろってますしね。

そういえば大学で取っていた講義(しかも必修)の中には
世界の学術雑誌をあさって、自分の決めたテーマについて
トコトン思うまま調べてこい!っていう無謀な授業がありました。
どんなに調べていっても教授にトコトンダメだしされて
それはヘコんだものでしたけれども、
今から思えばかなり面白い演習の授業でした。

あんなに知的好奇心のおもむくまま、
また図書館にこもってみたいなぁ…

話がそれたついでに、
私の幼い頃の話をすると。

小学生の頃はかなりオタク体質で、
図書室で興味ありそうな創作モノは読んだなぁ、と思った私は
とあるドキュメンタリーシリーズの本にのめり込みました。
テーマは第2次世界大戦。
生々しい写真とか証言とか満載。
今から思い出してみても、刺激がかなり強く、
小学生が読んでよかったのかどうかよく分かりません。

そんなわけで、
幼い頃必要以上にサイパンなんかの南の島だったり
沖縄の悲劇を知ってしまい、
恐怖が刷り込まれていてですね…

今ではリゾート!なんて張り切って行く人がよくいますけれど
私にはどうしても南の島っていうとつらい映像しか出てこず…
そんなところで遊ぶ気にはとってもなれなかったり。
うん、日本人としてやっぱりできないな。
思わぬ弊害。

まあそんな気質がまだまだ残っていたのか
懲りたと思っていた戦争ネタでも海外なら大丈夫なのか
ヒトラーとヒトラーを取り巻く人々にも強烈に興味が湧いた時期があったのです。


学生の頃、ドイツ近代史の授業を教養で取った事がある程度で、
文献を読みあさったというわけではないですから
専門的に知識があるわけでもないです。
ただ、登場人物になんとなくのイメージがあったり
それぞれの役割がなんとなく分かってたりっていう程度。

だから、今回の映画の予備知識として足りるかどうか分からないけど
とりあえず見てみたい、と思いました。

映画は実際にヒトラーの秘書として働いていた女性が
ヒトラーの最期の時間について証言したものを
再現したというものでした。

内容はヒトラーの最期、と同時に
ナチスという一つの組織が崩壊して行くさまを描く…というようなことが
フライヤーにも書かれていましたけれども
まさにその通りで、
ベルリンが攻められる、
それを阻止できなかったナチス。
そして実は組織が深く浸食され内部崩壊していた事を
最期の最期になって知るヒトラー。

どうしてもユダヤ人虐殺をした組織とは思えない
そのあまりにももろく、
そして崩れ始めると崩壊のスピードが加速度的になっていく様子。

そこに描かれた人物のほとんどがもうこの世にいないこと、
つまりこれが事実だったのかどうかを、当事者の口から確かめる術が、
もうない、ということ。
その時間の長さに、なんとなく衝撃を受けました。

そして何より、
同じようなことが、この日本でも起こっていたであろうことに
映画の途中から気付いて、そのことに一番衝撃を受けました。

いや当たり前といえば当たり前なんですけど…。
日本の無条件降伏のウラでも、
幹部はきっと
同じような混乱と絶望の状態になっていたはずなんです。

まぁ微妙な問題かもしれないので
発言はこのくらいにして…

何が一番気になったって、
隣に座ってたヒゲもじゃで髪ボサボサの男の子が
めちゃくちゃおしゃれで細くて、
どうしても顔が見たかったんだけど
ヒゲが邪魔で素顔の見当がつかなかったこと(笑)

あと、ハーケンクロイツのバッジをつけて
きちんとスーツを着ている男性が後ろに座っていたこと…

シャレになってないですから!!
posted by 底辺ズ隊員 at 22:58| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月04日

底辺なもの52 Short Shorts Film Festival:B&C program

昨日行ってきました、ショートフィルムフェスティバル。

先日アマゾンで衝動買いをした「アモーレス・ペロス」を
数日前に見て行ったせいか、
あまり「ガエル〜!!」と言うほどウットリはしませんでしたが(笑)
それにしても同じような女性ファン?が多くて
ちょっとゲンナリしてしまいました。

まぁ人のこと言えませんが。

私が観に行ったのは
メキシコのショートフィルムばかりを集めたプログラムの回で、
ハリーポッターの映画の監督(名前忘れた…)の作品と
ガエル・ガルシア・ベルナルの出演した作品が
2時間のうちにあわせて5本、上映されました。

ショートフィルムを見ていると、
1時間半や2時間という長い時間の映画ではできないことを
表現する手段なのだなぁ、というのを
実感することができます。

#なんてエラそうな事あんま言えないですけど。
#別に映像に携わる仕事でもないんで…。

今年見たプログラムは
ただガエルを見たいっていうだけだったので(笑)
あまりショートフィルムっていうことにクローズアップして
鑑賞したわけではなかったのですが
昨年カンで選んだプログラムでは、
ショートフィルムという新鮮な表現方法に触れたという
強烈な印象がありました。

ちなみに私が映画を見るときに、何を重視するか。

どれだけ感情移入できるか、とか
琴線に触れる人が出てくるか、とか。
どれだけ生々しく人物を描いているかとか。

リアルさということとは少し違って。
そこに生きている人物の生々しい部分をどれだけ感じるか。
(エロティックとも違いますよ)
そこに息づく人間の本質を垣間みる。
そういう映画には、
たまらなく惹かれてしまうのです。

ショートフィルムっていうのは
上映時間が短い分、
中身がギュッと詰まっていて。
その映像の持つメッセージ性も明確。

政治的メッセージを持つものもあれば
コメディもあり。
単なる日常の一部であったりもします。

そしてそこに息づく人物の感情の密度が
短編の場合とても高いと思うのです。

物語のオチも明確だし。^^

だから、もっとショートフィルムが
表現方法としてメジャーになっていくと面白いなと思います。
ちょっと前に、Jam Filmsってのが公開されてましたね。
確かこれもショートフィルムフェスティバルが協賛してたような。
もっとこういうの増えると、
日本の映画界も面白くなりそうな気がします。
今回のフェスティバルも、
日本のを見れば良かったなとか、ミーハーに走った自分を少し後悔。

そういえば私の見た回では、
メキシコの映画協会の方が来日されていて
インタビュー等もあったのですが、
政府が映画監督に100%出資したりするシステムが
メキシコにはあるんだそうです。
実際にその投資によりメジャーになった監督もいたりして。

日本も、無駄なことに税金使わないで
そういうことに使ってほしいものです。
今の制度がどうなってるか知らないけど。

(今日は東京都議選でしたね。
 少ない所得から税金搾られてる身としては
 行かずにはいられませんでした…これ以上税金上げられて黙ってられるか。
 …でも私がいれた人、落選してましたorz)


そんなわけで、
ショートフィルムという芸術について
おこがましくも日本の映画界を憂う底辺ズ的日曜の夜でした。
posted by 底辺ズ隊員 at 00:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月27日

底辺なもの51 ショートショートフィルムフェスティバル

ああ、結局暑くて外に出たくなくて
クーラーを効かせた部屋の中でコロコロしただけでした…

フランス・エ・キャロルには来週行こうっと。

(ていうか、新宿のお店はDestination Tokyoという名前でした。
 銀座のお店と違って、洋服があったり、メンズも充実してるっぽいです。
 すばらしい。楽しみすぎる。)

さて、一日コロコロして何をしていたかというと、
まぁ早い話寝てたんですけど、
それでも、何度か起き上がって映画でも観に行こうかと思ったんです。

映画館にもしばらく行ってないし、
そろそろ自分の中の映画見たい虫が騒ぎ始めるかなという予感のもと。

いろいろ考えているうちに
そういえば、と思い出したのが
とあるダイレクトメールの存在。

その名も
「SHORT SHORT FILM FESTIVAL」。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
ショートフィルムの映画祭って言うのがもうすぐ始まるんです。

私は去年初めて行って、すごく気に入って
絶対来年も見に行く!!と決めていました。

場所はラフォーレ原宿のラフォーレミュージアム。
これまた苦手な原宿界隈ですけれども
我慢して行くだけの価値はあります。

俳優の別所哲也氏が発起人となって始まったのだとか。
そういえば見終わった後には、別所氏がスタッフと同じジャンパーを着て
「ありがとうございましたー」とか見送ってくれましたねぇ。

なんだかそういう手作り感というか、
映画祭というと敷居の高いイメージがありますけれども
若いスタッフたちが手作りで作った感じの強い、
あったかい印象のイベントです。

なんといっても今年見たいのは、
ガエル・ガルシア・ベルナルの出演している作品。

ミーハーと言われようとも、
アモーレス・ペロス公開時から好きなんですっ、ガエル・ガルシア。

最近の映画俳優とか別にあまり興味ないんですけど
この人だけは例外です。やっぱりミーハー。

そういえば、
今行っている美容院のアシスタントの男の子(20歳くらい)と
アモーレス・ペロスの話になったことがありまして。

アシスタント君「あの最初の話の主人公、いいですよね」
底辺ズ「あー、あたしも好きだなぁ、あの子」

そして同時に

 ア「すげーかっこいいよね!」底「超かわいいよね!!」


…ああ、着々とおばちゃん化しているに違いない…


話が逸れますが、
アモーレス・ペロスは、なかなかこれが一番好き!と言い切れない
私の映画ランキングの中で、
かなり上位に食い込む作品であることは間違いありません。

当時映画を見まくっていたのですが
数ある予告編でも
これは流れたコピーからして
私の心をわしづかみました。

「世界の真中で愛を叫んだ犬たち」

後に大ブームになった「セカチュー」は、
これの…?なんて密かに思っていますがどうでしょう…。
(アモーレス・ペロスは2002年公開。)

とにかく映画の中に溢れる強烈な孤独と愛情、そしてそれぞれの人生。
こういう映画大好きです。
私の琴線におおいに触れましたこれは。

あー、なんかDVD欲しくなって来たので…

…さっきアマゾンで注文してしまいました。orz

何やってんだか。
でも生産が終ってるらしいコレクターズエディションをGETできたので
(USEDだけど…でも見れればいい!)
満足満足。

さて話が逸れましたけれども
まぁそんなことにもめげず、
昨日Appleに一緒に行った友人Yも彼に関しては
見解が一致しておりまして、
このフィルムフェスティバルにもぜひ行きたいとの事。

去年券を買うのに並んでつらかったので
(ミニシアターしか行かないので、
 普段映画館で並ぶなんて考えられない!という訳で
 チケット買う為に並ぶのが非常に苦痛です)
今年は前売りでも買って行こうと思っていたり…

そんなわけで来週は映画祭行って参ります。
そして日曜日は眼鏡屋巡りサングラス編、と
盛りだくさんですけれども。

お金、使えないんですよね…春からの浪費がたたって、
生活苦なのです今ほんとうに。
家賃を払ったらもう生活費しか残りません。
FUJIのお金は死んでも手をだしてはならんし…

ああ、悲しいかな底辺ズ。悲しすぎる。
早くも冬のボーナス一括払いとか考えてしまうダメ人間がここに…


ううう、宝くじ当たらないかな。(切実)


そのかわり来週は眼鏡屋巡りを一緒にする後輩を
底辺ズとして洗脳し、
私の身代わりとしていっぱいお金を使わせようと
画策中です。

フフフ…まってろよ後輩!
posted by 底辺ズ隊員 at 00:35| Comment(3) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月14日

底辺なもの46 マレーネ・ディートリッヒ

梅雨に入ったというのに晴れているというのは
なんだか拍子抜けしてしまいますねぇ。

今年は無印の超軽量な折り畳み傘を購入し、
梅雨に備えたわけですけれども
出番もないまま鞄のなかに転がっております。

さて、今日はそんな月曜日ということで
例によってやはり気分が乗らないんですが
昨日、つまり日曜の夜、
会社に行きたくない一心で夜中にDVDを一本見ました。

その名も「舞台恐怖症」。
ヒッチコックの作品です。

なんでこの作品をレンタルしたかというと、
マレーネ・ディートリッヒが出演しているから。

そもそも、私は映画が好きですが
あまり特定の俳優さん、女優さんで作品を選ぶ事ってありません。
それよりも、作品の持つ雰囲気やテーマの方がよっぽど大事。

でも例外ってものがありましてですね。

往年の「銀幕のスター」って言われる人はすごく惹かれます。

昔の映画スターっていうのは、
天上人っていうんですか、
もう常人の近寄れないようなオーラと美貌、気品にあふれています。
今のハリウッドスターだって、そうなんでしょうけど
やっぱりモノクロの映像だと、魅力が倍増して見えるような気がするのは
私だけでしょうか。

マレーネ・ディートリッヒの他にも
ジェラール・フィリップっていうスターもいますね。
超男前です。ご存知無い方はぜひチェックをば。

そしてどうしようもなく惹かれてしまうマレーネ・ディートリッヒ。

オードリー・ヘップバーンのように
「陽」のイメージの強い女優さんではなく、
やはり底辺ズ的には退廃的イメージ漂うマレーネ・ディートリッヒ。

最初にマレーネを観たのは、「情婦」という映画でした。

しかも、「真実のマレーネ・ディートリッヒ」公開時に
いろいろ上映されていたおかげで、
スクリーンで観る事ができたのです。

もうほんとうに美しい、こんな人がいていいんだろうかと思いました。
こんなに喪服の似合う女性は他にはいないと。
昨日見た「舞台恐怖症」でも喪服姿が出てきますが、
女の私がゾクゾクするくらい美しいです。(笑)

美しい容姿と、その低い歌声。
スクリーンに釘付けになってしまいますよ…

ほんと、同じ人間でこうも違っていいものかと(笑)

マレーネの出た作品を全部見たという訳ではないのですが、
どうしても非常に頭の良い悪女というイメージが
つきまとって離れません。
最初に見た映画のせいでしょうか…。
今回の「舞台恐怖症」もそんな感じでした。

舞台恐怖症っていうと、なんだかホラー的要素が濃そうな感じしますけど
これはそんな単純なものではありません。

古い映画っていうのは、
今のようにハリウッドの大掛かりなセットやCGなどをいっさい使わず
(当たり前です…。そんな技術の無い時代なのですから)
とにかく演技力だけで勝負、的な感じが強いですよね。
まるで一本の舞台を見ているかのような感覚に陥ります。

モノクロだというのも、
観客のイマジネーションをかき立てる要素のひとつなのかもしれません。

それがサスペンス、しかもヒッチコックの作品ともなると
スクリーンから伝わる緊張感がもう現在の作品の比じゃない気がします。

というわけで、古い映画のサスペンスものはもう大好き。

それにマレーネが出てくるとなれば、
見ないではいられません。

ああ、衝撃の結末…!!

…最近のジャパニーズホラーブームに辟易している皆様、
ぜひ、古いサスペンス映画をご賞味あれ。
posted by 底辺ズ隊員 at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月07日

底辺なもの28 フランス映画

今日は買い物に行くはずが、
結局コロコロ過ごしてしまい、
あっという間に夜になってしまいました。

このGW、どんだけ寝てるんだ私。

そんな休日、今日は買い物に行かなかった代わりに
あるものが届きました。

それは額縁。

先日渋谷に行ったときに、ハンズでB0サイズの
デカい額を買っていたのです。

なんでそんなものを買ったのかと言うと、
我が家に6年前からずっといるポスターを
額に入れようと思ったから。

…底辺ズだと言う割に、家のインテリアには
何にもお金をかけていなくて、悲しい限りです。がんばります。

で、さすがにそれはマズいかなと思い立ち、
額に入れてあげよう!と買いに行ったわけです。

今日はその6年も我が家の壁を飾りつづけている
ポスターの話から。

何のポスターかというと、
J.L.ゴダールの「LE MEPRIS」(軽蔑)のポスターです。
le_mepris.jpg

まだ学生の頃に、たぶん値段はその頃の私にしてみれば
高めだったような気がするのですが(5000円くらい?)
ひとめぼれで買ってしまいました。

その頃はゴダールに興味はあったけど
どんな作品を作っているか全然知らなかったし
難解なフランス映画の代名詞くらいにしか思ってなかった。
だから、この作品も当然知らなくて、
ただ色調の美しさに惹かれたというのが理由です。

このポスターを買った後に、
映画のビデオを購入して鑑賞したのですが、
ゴダールの映画の中では
割と分かりやすい部類にはいるんじゃないかなと思います。

ゴダールの映画を語れるほど見ているわけではありませんが、
東京のミニシアターで言うと
シネアミューズやらユーロスペースになりますが
その2つの映画館によく通っていた時期がありまして
特にユーロスペースではゴダールの作品が新旧問わず上映されていた気がします。
シネアミューズもレイトショーで一時期よくゴダールの作品をみました。
最近の傾向はまた違うんでしょうね。

例のごとく映画のストーリーはスコーンと忘れていますが
ゴダールの作品は、あまり音楽とかなくて
静かな映像と少しのフランス語が流れて行く雰囲気がとても好きです。

話はそれますが基本的には静かな映画が好きなのですね、私。
最近見て傑作と思ったのは「地球で最後のふたり」。これは静かでした。
かなりお好みです。淡々と、静かに時間が流れて行く感じが最高です。

で、ゴダール。

ストーリーは奔放で
既成の枠にとらわれていない。
それはゴダールの常に挑戦しつづける姿勢からくるのだと思いますが
悲しい事に私のような一般人には「?」と思うことも多くて、
決して理解はできていない気がします。

でもふとした瞬間に
登場人物の感情とリンクすることがあるのですね。
音が少なくて静かな分、自分の思考も自由に巡らせる事ができるし
(そうやってストーリーについていけなくなるんですけど)
私の場合、そういうときの脳の回転たるや目をみはるものがあります。

過去の記憶にさかのぼる事もあれば
自分がもしそうだったら?という仮定の空想(妄想)の世界だったり、
エンターテインメント性を無視?した構成に
冷静に勝手な分析をしてみたり。

要は好き放題に自分の思考を解放する事ができる、
ある意味快適な空間でもあります。

まぁ60年代のフランス映画のご多分に漏れず
おしゃれなのは言うまでもありません。

そういえば今ふと、究極におしゃれな映画を思い出したので
ご紹介しておきます。

それは「モデル・カップル」。
poster.gif
確かこれはシネ・アミューズのレイトショーで見たのですが、
出てくるアイテムのひとつひとつがおしゃれで
こんなポップな作品があったのかー!?と思うくらいで。

フランスの未来都市生活の実験台として選ばれた男女が
研究材料として24時間監視されるっていう話なのですが
ネットで見たところ「70年代版トゥルーマンショー」。
なるほどうまいこといいますね。

とにかくそこに出てくる家電やら家具やら、
「すてきー」と思っちゃうものばかりなのです。
生活感無くて実際使いにくいでしょうけど…

おしゃれ映画ないかなーと思っている方、
ぜひおすすめです。

なんでフランス映画の話を無理矢理しているかというと(汗)
これから「モード・イン・フランス」を見るから…だと思います。

ライブドアのサイトで借りてみました。
すごいですよね。家にDVDが宅配されてきて
返却はポスト。しかも定額制で借り放題。


我が家はレンタルビデオ屋まで少し距離があるので
これから愛用しようと思っております。

ライブドアって、実はいろいろ面白い事やっていますよね。
個人的にはこんな調子でいろんなIT生活を変えていってほしいなぁと
応援しております。

今日は寝すぎて頭がぼーっとしているので
とりとめのない内容になってしまいましたが、
皆様楽しいGW最終日をお過ごしください。
posted by 底辺ズ隊員 at 21:40| Comment(1) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月29日

底辺なもの23 猟人日記

以前にもシアター・イメージフォーラムについては
書いた事がありましたけれども。

一週間ほど前でしたか、仕事でたまたま渋谷近辺に外出して
直帰だったので、このまま帰るのはもったいないってことで
久々に映画館に出向く事にしました。

平日の夜の映画館、特にミニシアターともなりますと
観客の数なんて両手で数えられるんじゃないかということも多々あります。

こんなときの人間ウォッチングもなかなか面白いんですけどね。
その話はまたいずれ。

私がみたのはユアン・マクレガー主演「猟人日記」。
もうタイトルからして普通の女性が見るような代物ではなさそうですけれども
間違っても「きみに読む物語」とかには
行きたいと思えないところが悲しすぎる。

ミニシアターの映画館に通いつめていた頃に比べて
最近の映画にはめっきり疎くなってしまっておりまして。

今なにがやってるのかとか全く見当もつかず、
近くのスタバで休憩してからちょうどいい時間になるような回のが
いいなぁ…と思ったらこれを見ることになりました。

ユアン・マクレガーって私はどうしても
「トレインスポッティング」のイメージが激しく、
したがって退廃的な映画というかマニアックな映画に出る人でいてほしいな、と
密かに思っていたのですが
ムーラン・ルージュあたりから(見てないですけど)
ひょっとしてもうマニアックなのには出ないのかな、なんて
少し残念に思っておりましたが、やってくれました。

ううむ。

これはとある作家の自伝的小説の映画化なのですけれども
それは1950−60年代のビートニク作家、アレグザンダー・トロッキ。

原作を読んでいないので何とも言えないですし
ビートニクと言えばバロウズくらいしか知らないんですけれど(汗)
でもビートニクっていう言葉に反応してしまい、
そんな人の自伝っていうともう見たくなるっていうものです。

ちょっとネットで調べてみると、
ケルアックやバロウズを発掘したビートニクの先駆者だそうで。
(いずれもちゃんと最後まで読んだ事ないんですけどね…ダメダメです)

ビートニクな本は、
村上春樹の小説に出てくるエキセントリックな女の子をはじめ
現在進行形の小説家の作品にもたまに出て来たりしますので
なんだろなー、と気になってはいたのです。

…確か「スプートニクの恋人」にでてくるすみれは
ケルアックを愛読していたような気がするのですが…。

私のビートニクの知識は全くと言っていいほどないので
未だ全容は計り知れないのですけれども
この映画もイメージ通り、途中からもう何が現実で幻想なのか、
仕事に疲れた自分がウトウトして夢見てるんじゃないかとかもう
ストーリーがよくわからなくなって、不思議なワールドが展開されておりました。

ネットで見てみるとエロティックサスペンスとか書かれてたりしますけれども
そんな陳腐な言葉で表すには実にもったいない。
ユアン・マクレガー演ずる無口な男の演技もすごくウットリしてしまいましたし
(何だか歳取ったんだなユアン…とか思ってしまいました。
 でもそれがかなりいい味出してる!)
ただダメな男なだけじゃなくて、
途中から彼の周りで
わけのわからない深淵がそこここにパックリと口を開けているような
そんな退廃っぷりがいたく琴線に触れるところでありました。

なんて言うんでしょう。
私の貧相なボキャブラリーでは前述の寺山修司といい
うまく形容する事がままなりませんけれども
ビートニク的なものっていうのは
普段は感じない心の深い闇のさらに奥にあるものを、
すぐそばにわざわざ乱暴にわしづかみで持って来てくれる、といいますか。
そういう感覚は、
手法は違うながらも寺山修司に似ているところがあるのかなと思います。
あくまで私の感覚ですけれども。

なぜかたまにはそういうのを見たり読んだりしないと、
なんだか自分がウソっぽいな、と思ってしまうのです。
いやかっこつけてるとかじゃなくて。ほんとに。

ハリウッド映画のハッピーエンドな結末をウソっぽいと思うのと同じで
自分がほんとに全力でハッピーエンドを望んでいるのかと言えば
どうしても違う気が。

しあわせな状態っていうのがどうしてもウソっぽいと思ってしまう。
それは世間的に言えば真っ向から間違っていると思うんですけど、
そこにどうしても浸りきれないあまのじゃく底辺ズ。

ずいぶん前の話ですけれど、
「しあわせになりたい!」と、とある友人が言っているのを聞いて
自分が「しあわせ」な状態ってなんだよ?と考えた事がありまして。

結局そのときには何も思いつかず、
その思いつかなかった事実に驚いたものでした。

しあわせの捉え方はまさに千差万別、
そこに明確な答えなんてないんですけど。
(こういうときに哲学の本を開いてみたくなるんですが)

こういう作品を見なくても普通に、生きていけると思うし
見た後で気持ちがいいと言えば大多数の人にとっては違うと思います。
それでもこういう作品を欲してしまう裏側には
いろんな知らない自分の側面をあぶりだすことで
自分の輪郭をはっきりさせていきたい。
何が好きで何が嫌いか。
何を心地よいと思って何をいたたまれないと思うか。

そして最終的には
何をしあわせと思って何を不幸と思うか。

そういう価値観の確認作業を、
実生活とは別の視点で積み重ねていけたらと思うからなのです。
(まぁこれってあとづけのこじつけなんですけど)

だから私の場合
映画鑑賞は単なる娯楽とは違うと言い切ってしまいますよ。ええ。


華やかなGWロードショーのかげで、
思わぬ発見があるやもしれません。


お時間のある方はぜひミニシアターへ。
posted by 底辺ズ隊員 at 13:46| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月16日

底辺なもの17 ロシュフォールの恋人たち

今日はすさまじくゴロ寝の一日でした…反省。

無印のピーナッツチョコ(250円)をゴリゴリと
ほおばりながら横になってDVDを見るのは
幸せというものです。

…どうしようオバさんと言われても文句言えない…

さて、そんな生活に欠かせないDVDプレーヤー、
購入したのは約一年前のことでした。

そうなればソフトもレンタルだけでなく
自分のソフトが欲しい!と
底辺ズたる私としては思ってしまうもの。

これまでに購入したDVDは、
あまり数は多くないのですが
やはり買うからにはリピートして見たい品揃いです。

その中で今回紹介するのは
「ロシュフォールの恋人たち」。
若かりし日のカトリーヌ・ドヌーヴが
出演しています。

「シェルブールの雨傘」と並び賞賛される
ジャック・ドゥミ監督のミュージカル映画です。

女の子は絶対好きでしょうねこれ。
フランス的ハッピーラッキーを映画にしたら
こんな感じなんだろうなっていう印象です。

カトリーヌ・ドヌーヴと双子の姉妹として
出演している人は、カトリーヌの実姉で
若くして事故で亡くなったフランソワーズ・ドルレアック。

いつかロシュフォールに行ってみたいと思っているのですが
(シェルブールにも…)
この映画のために街並を白く塗ったり
街を挙げての映画撮影だったそうな。
(あれ、違ったっけ?シェルブールの方?)

まぁとにかく、ひとつのショーを見ているような感覚です。

この映画ではミュージカル映画なので
歌やダンスもみどころなのですが
私が何といっても注目してしまうのがファッション。

この頃のファッションがそうだったのかはよくわかりませんが
出かけるときには男女問わず、
帽子を着用しています。

日本ではまず見られない幅広の帽子をかぶって
弟を学校に迎えに行ったりしてます。

そんなシーンを見てて思うのは
習慣として根付いたファッションっていうのは
ほんとに説得力があるよなぁ…と思います。

モードなスタイリングも素敵ですが
生活の中からにじみでるおしゃれっていうのも
いいなぁ…って思います。
(って、モードアイテムばっか買ってしまう私)

あと、彼女たちは圧倒的にミニのワンピースを着てます。
全体的に現実感無いなぁ…と感じるのは
作り手の意図したところなのでしょうけども
それがまたかわいくて、もう何だっていいやって思っちゃいます。

その中で唯一?ロングのドレスを着ているシーンがあるのですが
それは、街のお祭りで双子姉妹が突如ステージにかり出されて
出演する、というシーンなのですけど。

真っ赤なロングドレスに真っ赤なロンググローブ、
ふたりが踊るシーンはあまりにも有名です。
そしてその踊る姿もとてもキレイでウットリしてしまいます。

有名と言えばこの映画の中で流れる曲の中には
CMでおなじみな曲が何曲もあります。
あー、これの曲だったんだー、ということで
思わずサントラまで買ってしまいました。


あまり普段ハッピーラッキーな顛末の映画は
見ないんですけれど
これだけは例外。
なんといっても最初から最後までハッピーラッキー。
その徹底ぶりがたまりません。
見終わった後には「ミファソラーミーレー♪」と
歌ってしまう自分がいます。

このミュージカルを知っていた事で
ちょっとした出会いが以前ありました。

去年の夏みつけた、原宿のとある隠れ家的カフェ。
私は静かなカフェが好きなのですが
隠れ家的というくらいなので、お客さんも少なくて○。
そして原宿という場所にも関わらず
客層が決して低くない。

というわけで通っていたわけですけども
ある日、このお店に入ると、とある
ボサノバ・コーラスグループの
ライブが始まりました。
聞くとこのお店で何度もライブをしているのだとか。

そのライブを聴いていると、
ロシュフォールの恋人たちの中で流れる
「ミファソラーミーレー♪」って歌が。
(正確には「Chanson Des Jumelles」双子姉妹の歌)
このグループのテーマソング的歌で
フランス語の違う歌詞をつけて歌っているとの事。

メンバーもこの歌が大好きなようで、
ひとしきりこのミュージカル映画の話で盛り上がりました。

その後、このカフェがcloseしてしまうときのパーティーでも
このグループのメンバーの方とお会いしたのですが
とても明るくてかわいい方で
ぜひこれからも頑張っていただきたいなーと、常々思っております。
(まだあれからライブには行けてないけど…ごめんなさい)

ちなみに「Pecombo」っていうグループです。
興味のある方はこちらへ http://www.pecombo.jp/

ミファソラーミーレー♪

頭から離れなくなってきた…B00005LMFW.09.MZZZZZZZ.jpg
posted by 底辺ズ隊員 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月06日

底辺なもの8 映画

昨日からアクセス障害?で記事をUPできなかったので
今日は昨日書いた分と2日分UPするとします。。
うーっ、毎日更新したかったのに…

でも裏方さんたちは何時間も
障害復旧に奔走していらっしゃったのでしょう、お察しします。

実は私もコンピュータ関係の仕事をしているもので、
なんとなーく雰囲気分かったりするんですよね…こういうときの現場の。
サービス向上に向けて頑張ってください、スタッフの皆様^^

さて、今日のテーマは映画です。

私が東京に出てきたときに、いろいろ自分の中で
課したノルマというのがありました。
なんていうんでしょうね、
ずっと陸上という個人競技をしていたせいなのか、
何か日々に目標がないとつまんなくていたたまれなくなる性分なのです。

というわけで
「週に1本映画を見に行く」という目標をたてました。
まぁ東京の学校に通っていたわけでもないので
友達もロクにいない、要は休日にヒマだったのです。

常々の行動の核になるポリシーとして
「文化的活動にお金を絶対に惜しんではならない」とこれまた
課しているもので、当然映画鑑賞(=文化的活動)にも
お金を惜しんではならないわけです。

そういう意味ではファッションにこだわるのも
つきつめればそういうポリシーに行き着くわけですね。

まぁこのポリシーの話は長くなるのでまたの機会として、
今日は週に一本見ると決めた映画の話。

しかも映画見にいく時間がない、ってときは
DVD(ビデオ)を週3本と決めていたりしました。

そうして始まった映画週一本生活は
実に3年近く続く事となりました。

…友達少ないんだな…

まぁそれはおいといて、
映画を見るのはひとりが良いなぁ、と常々思います。

なんでかって、私は映画のストーリーが
順序立てて覚えられないのです。

映画を見ているうちはちゃんとついていっていても
見終わると、
一番鮮烈に感じた映像と漠然とした感情が脳に残っているだけで、
あらすじなんてものはほとんど覚えていないことが多いのです。

そう、まさに道順を口で説明するのが苦手なタイプ。
頭の中に鮮明な映像があるのに
「なんかへんな看板のついてるビルの前に信号があって、
 わたって、びゅーっていくと着く」とか説明して
「全然わからん」と言われること多しです。

なので、映画のあらすじについてともに語る、なんてことは
至難の業。

しかもストーリーについていくどころか
登場人物の感情にリンクした過去の経験なんか思い出して
「ああ、そんなこともあったよなぁ…」とか思ってるうちに
話がどんどん進んでわかんなくなっちゃうことも少なくないですヾ(ToT;)マッテー!

そんなわけで、
ストーリーを覚えておかなきゃ!とか余計なプレッシャーを感じないためにも、
自分ひとりで見るに限る訳です。

さて、そこでもうひとつ語るべきは
ひとりで女性が映画を見に行くという行為。

間違っても有楽町マリオンなんかには足を踏み入れられません。
いくら一人で行動することが多い私とて、
ひとりで映画を見に行くってことを絶対しなさそうなカップル率が高く、
またひとり映画鑑賞率が限りなく低い有楽町マリオン界隈、
ここに一人で乗り込む勇気はありません。

まぁ負け惜しみではないですが、
もともと全国ロードショー!っていう映画よりも
東京でしかスクリーンで見れない!っていう方に心ひかれるもので
(どこまでも田舎モンですね)
うまいこと住み分けができているっちゃぁできてます。

そうなると自然とでかけるのは渋谷のミニシアターたち。

ここは逆にひとり映画鑑賞率がかなり高いです。
むしろひとりのほうが落ち着いてみれる、希有なゾーンでもあります。

その中でもひとり映画鑑賞率が高い映画館は、
「ユーロスペース」と「シアターイメージフォーラム」。
日曜日の昼間だって、土曜の夜だってガラガラなときあります。
…たまに余計なお世話ですが、経営が心配になるときがあります。

そのくらい作品のセレクトがマニアックで、
そのマニアックさがたまらなく底辺ズのツボをつくわけです。

ミニシアターを中心に、
3年くらいひたすら週末は足しげく渋谷に通っていた訳ですが、
最初はもっぱら暗くてひたすらネガティブで強烈な映画がお好みでした。
今見ると吐き気を催してしまうような(笑)ものばかり見ていました。

当時傑作!って思ったのは
「レクイエム・フォー・ドリーム」。
今は最後まで見る気になれるか自信ありません…

そういう映画の方が、人間の本質に迫っているような気がする…と
もっともらしい理由をつけることもできますが、
要は自分が暗かったんですね。友達もいなくて(;_;)
そういう作品に共感したいっていうだけのことでした。
要は感情は映画の好みを左右するってことです。

まぁそんな暗い時期をすぎて
いろんな映画を相変わらず見ていたんですけれども
いくつか強烈な出会いがありました。

ひとつは、名前を忘れてしまったのですが、
シアターイメージフォーラムで見た、カナダの映画監督特集のなかの一つです。
エイズをテーマに(確か監督自身はエイズで亡くなった?)した
作品ばかりだったのですが、
そのひとつに、ひたすら画面が青いまま、というのがありました。
最初は故障かな?と思ってみていたんですが、
音声と字幕はきちんと出ていて、
でも画面は真っ青で波打つ映像が上映されているだけ。

ストーリーは音声から推測するに
エイズにかかった人の葛藤や苦しみ…のような話だったと思うのですが、
1500円返せー!って思うよりも、
青い画像を見つめていた時に
自分の中で膨らんだ想像の世界の鮮明さに、
映画という表現手法の新しい側面を見たようで、
ちょっとお得な気分になりました。

もう一つ特筆すべき鮮烈な出会いは、寺山修司の作品。
これはユーロスペースで2年くらい前に特集されていて、
そのうちのいくつかを見に行きました。

私はほとんど予備知識もなく、
あの美輪明宏と一緒に昔なんかいろいろやってた人だよねー、っていう
くらいのことしか知らなかったんですけれども。

最初に見たのは「草迷宮」という、
三上博史のデビュー作でもある映画だったのですが、
何が強烈だったかって、その前に上映された実験映画の短編。
ゴダールも真っ青のシュールレアリスムの世界。
草迷宮もかなりセンセーショナルなんですけど
私には短編がより強烈でした。

30年も前の映画を今見ても「実験的」と感じてしまう、
その異次元的な視点、
心臓をえぐりとるような、感情の平衡感覚を奪われるような
とにかく映画をみたあと、絶妙な胸騒ぎが残る。
かといってそれが気持ち悪いかと言うと、それだけでもないのです。

まだ見た事が無い方には、
こんな事をこんな風に感じる自分がいるんだ、という
これまでにない新たな発見があるに違いありません。

寺山修司については、
詳しい方がもっといらっしゃると思うのですが、
私はこの人の作品について
残念ながら的確に表現するボキャブラリーを持ち合わせていません。。
上記の説明も、何度書き直しても何かが違います。
それくらい、誰にも真似できない独特の世界観がある
強烈な寺山ワールドが広がっている訳です。

とにかく、10代の頃にもし寺山作品に出会っていたならば
きっと人生が変わってしまっていたのではないかと思うくらい
足もとから地面が崩れて落ちて行くような
衝撃を受けました。

実はそれ以来、映画館に足を運ぶ気になれない時期がありました。
今も前ほどには通っていません。
それは寺山修司の作品ほどの感情の起伏を呼び起こす作品には
出会えそうにないからです。
実際にまだ出会えていません。。

まぁそういういろんな理由で、
娯楽的な要素よりも、
なんだかストイックなものを求めてしまう私ですから
誰かと映画を見に行くってことは必然的に減ってしまうわけですね。

ああ、男運が逃げて行く…
posted by 底辺ズ隊員 at 02:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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